森の広場で会談
上映中
場所 紅葉の見頃もあと少しとなった、暖かな森のくぼ地
出演 キッネ タヌキ
ドカーンと置かれたイスにキツネがニターと笑って座っている。
キッネ 「やーすまん、すまんタヌキさん、まーまー座って座って、ところで大連立もう少しだったのに、残念だったなー」
タヌキ 「いやーぼくタン本気だったのに、仲間に話したら怒られたんだヨー」
キッネ 「まあーそんなこといくらでもあるさ、だけどプッツンはいかん、驚いた、驚いた、ただ驚いた。ところで今日は驚かせないで欲しい。ブッシュに言って来たんだ、2ヶ月待ってくれってネ、新テロ特措法案賛成してくれ。何とか頼む、頼む、頼む」
タヌキ 「イヤ、イヤ、イヤ、これは国連決議に基ずいていない、反対の立場は変わらないヨ、無原則な当面の必要性や利害だけで自衛隊を派遣するのは国を誤るものであり、憲法にも反する」(お、お、真面目なことよく言った、だけど突然、変な事、言う癖あるタヌキさん、ほんとは、もっと危険な所まで行くなんて言わないよねー)
タヌキ 「防衛省あれひどいねー、腐敗疑惑、徹底してやらんと国民の理解得られないと思よー。こりやー疑惑優先だぞー」(お、お、またもよく言った、男、下げたけど上がってきた、攻めろ、バシーット攻めろ)
キッネ 「大きな問題ダンゴ状態でねー。与野党、一緒に解決必要なのヨー」(お、お、おかしな事いうねー、今まで与野党一緒に解決したことあるか。まー都議会なんてのは共産党以外全部、くし団子になっているから大連立みたいだけど、変、変、変。プラスチックにスス貯めて見せるの好きな石頭の慎太郎が怖くて団子になるの分かるけど、なんか擬装党の感じがする)
キッネ 「ああーどうしょう。いろいろ話したらお願い聞いてくれると思ったけど、ダ、ダ駄目だー。ブッシュにおみやげ無かったから、後で宅急便にしょうかなーと思ったけど、審議日数迫って来るし、まあーいいや努力しているポーズとるのが大事なんだからフ、フ、フうまくいきそうだ。後は最後の手、衆院で3分の2以上で再議決しちゃおう。決めたらこっちのものヨ、フ、フフ。僕ちゃん騙し芸、得意だけど輝いてきたなーフ、フ、フ。
キッネ首相かぜ気味だったのに、随分早く治ってよかったね。大臣のイスって暖かいからいいなー。灯油やガソリンなんか関係ないもんねー。バカ言うな。僕ちゃんかぜいつまで引いてられないんだ。大臣のイス冷たかったらすぐやめますヨ、政治家なんてやってませんヨとドロンと消えた。
森の広場は急に薄暗くなり、真っ赤に染まった木の葉がパラパラ落ちて渦巻き谷底に落ちていった。
関東の紅葉と北海道の紅葉は少し、見た感じが違う。1日の寒暖の差が色を決めるから、毎年同じ色の紅葉の景色が見られるわけではない。同じ頃でも暖かい年もあれば、厳しい寒さが来る事がある。1日中厳しく冷え込んでしまう日が続けばたちまち、紅葉する前に枯れ葉になる。だから紅葉は毎年、見ないと駄目だ。ただ1回でも丁度最高の紅葉が見られれば大儲けだ。大儲けと言うのはやたらあるわけでない。次の年、大損なんて事だってある。だけど大沼の紅葉は何回見ても、ほんとの赤いもみじ、ほんとのピンク色のかえで、ほんとのだいだい色の桜の葉、ほんとの黄色であった。だから私はいっも錦絵の中に居るんだー、と嬉しくなって落ち葉を拾っていたが、落ち葉ってのは1年もすると色あせてくる。
だけど毎週、同じ紅葉の峠を通うと少しの色の変化にも気が付き5、6回の違う景色を楽しむことが出来る。北国の人はこのおとぎの国の錦の世界に一瞬でも居られるから、来る寒さをそれほど感じる事無く過ごせるのだと思う。紅葉は自然がくれる贈り物だと思う。
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