メジロだったらいいのに

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北風の吹く寒い日はどこにいっているのか小鳥の姿を見ない。風のない暖かな日になると、私の大事な小さな畑に来て、ブロッコリーの葉を次々にくい荒らしていく。

見ていると、ブロッコリーの葉をツンツンと何回か突付いて穴を開け飛んでいく。一度に沢山食べる訳ではない。畑に来る小鳥は本で調べても名前が分らない。

子供の頃、私は冬にメジロを飼ったことがある。裏山には梅や椿の木があり、ミカンや柿の大木も何本かあり、高い所になっている柿の実は小鳥達のえさになっていた。裏山はメジロのお宿みたいになっていたのだ。

梅や椿の花に集まってくる所を、モチアミを使って捕まえてしまう。ベタベタ張り付くゴムみたいなものを、枯れ枝に巻き付ける物をモチアミと言っていた。

モチアミを巻き付けた枝を、梅や椿の枝に重ねておくのだ。メジロは梅や椿の蜜が好きだから、花を探して梅や椿の小枝をチョンチョンと飛び回る。

運悪くモチアミの付いた小枝にメジロが止まるともう飛ぶことは出来ない。メジロはモチアミが足にベっタリとくっつき目を白黒させる?

モチアミの付いた枝にメジロが止まるのをじっと待っていた私、ウ、フ、フ、フ、とメジロを捕まえる。

メジロが暴れないように、そっと羽根を押さえると静かになる。足に付いたモチアミをそっととってやる。あわてると足に付いたモチアミが、羽根に付いてしまう。モチアミは上手にとれば何回でも使える。

メジロを竹篭に入れ、ミカンや柿の熟したものをいれ、水をこまめに取り替える。メジロは1羽づつカゴに入れ離れた所におくと、チーチーと1羽が鳴きチーチーともう一羽が鳴き返す、メスは鳴かないから逃がす。もちろん今では、メジロは捕まえて飼う事は禁止だ。

だからいい声で鳴くメジロは売ることもできた。子供達がメジロを飼うのが流行していた。すずめより小さな50円切手の小鳥だ。

メジロが来ないかと、木の枝にミカンをぶら下げてみているが、関東平野の山すその、この小さな田舎町でまだメジロを見たことが無い。

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