私だけの手作りおひなさま
女の子にとっておひなさは可愛くて夢があるというか、あこがれというかきれいなもの、美しいものがおひなさまである。
親は女の子であればおひなさまを飾り、子の成長を祈り優しいきれいな心を持って欲しいと祝い願うはずだ。
静岡産の私が子供の頃は桃の節句と言っていた、庭に大きなピンクと白の桃の木があった、花桃の木である。3月3日には暖かい場所にあったから花が咲いたのを憶えている、だが不思議だったのが、花が咲く前に桃の枝を切ってしまうのである。3月3日に咲くのは残った5~10センチの小枝であったが、小枝であっても満開に咲く桃の花はなによりきれいだった。
後でで知った事だが花屋さんが切花用に買いに来ていたらしい、室咲きにして一足早く花屋さんで売られていったようだ。私の母はちゃっかりしていたから、私の為に、いつもいい枝を何本か残してあったという。
七段飾りのおひなさまはなかったけどガラスケースに入った小さな人形があったような気がする。
母は菱餅を作るのが何より好きで、私が30歳をとっくに過ぎているのに北海道に住んでいる頃にも送ってくれた事がある。裏山のくぼ地で春一番にとる、よもぎ餅である。3食の菱餅はおひなさまのお飾りにぴったしだ。
私の作るよもぎ餅は、もちっこの器械でスルスルーと出来る簡単なよもぎ大福である。これが、またとても美味しい。
木目込み人形教室で作った可愛いいおひなさまは、毎年私をニコーとさせてくれる私だけのおひなさまである。
一番いい場所におひなさまは座っている。
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